●源氏ほたるは本州、四国九州に 分布し、あまり汚染されていない 山里近くの小川に生息する大型の ほたるです。県内では山のある市 町村のほとんどで6月中旬頃飛翔 しています。雄の飛翔中の発光か ら発光までの時間(発光周期)は、 一般的にはフォッサマグナを境に 西側が2秒、東側が4秒に分かれ ます。しかし、新潟県内ではほと んどの地域で発光周期は2秒前後 で、これは西日本型のほたるが入 ってきたためと考えらています。 また、県北部では東日本型のほた るが生息することから西日本型と 東日本型の境界として新潟県のほ たるは注目されています。 ●卵:源氏ほたるの雌は卵を水際 の苔に約750個産卵し、卵は約 30日で 化します。大きさは針 の太さくらいです。 ●幼虫:源氏ほたるの幼虫は川の 中で生活します。カワニナを食べ て、脱皮を5〜6回繰り返し、翌 年の5月頃に岸に上がり、土の中 に潜って繭をつくります。 ●サナギ:繭の中でサナギになり、 上陸後約40日で羽化して成虫に なります。 ●成虫:6月になると成虫になっ て土から出ます。成虫の寿命は約 一週間。この間、水を飲むだけで 何も食べません。雌は5節が光り、 6節が赤くなっています。雄は5 節と6節が光ります。最も多く飛 翔するのは、日が暮れて1時間の 間です。光のラブコールを送りな がら飛翔しているのは主に雄で、 雌は木の葉や草の上に止まって、 雄が近づくと光ってこれに応えま す。

●平家ほたるは日本全国に分布し、
地域によっての個体差があります。
一年中水の枯れない田んぼや小さな
用水路に生息しています。
●卵:平家ほたるの雌は卵を水際の
苔や草に約100個産卵し、卵は約
20〜30日でウ化します。大きさ
は0.5ミリくらいです。
●幼虫:平家ほたるの幼虫は田んぼ
や小さな用水路に住み、モノアラ貝・
カワニナ・姫タニシ等を食べて、翌
年の5月から7月頃に岸に上がり、
土の中に潜って繭をつくります。
●サナギ:繭の中でサナギになり、
上陸後約40日で羽化して 成虫に
なります。
●成虫:6月から8月にかけて見ら
れます。雌は5節が光り、6節が赤
くなっています。雄は5節と6節が
光ります。雄は瞬くような光を放ち、
発光時間は約1秒です。雌は雄より
も長い約3〜6秒の範囲で不規則に
発光します。

↑ホタルブクロの中へ